第41章 大野 ルーム 8
~ 櫻井side ~
不意に名前を呼ばれ 、浴衣の袖が摘まれる 。
思わず振り返った瞬間 、智くんの唇が触れた 。
「 ... っ!?」
少し経って 、唇が離れる 。
「 ... 智くん ... ? 」
大「 悪い 。つい ... 」
ついって ... 、ここ 外だよ ...!?
突然のことに 、何も出来ずにいる 。
智くんが近付いてきて 、そっと耳元で囁いた 。
大「 俺もう限界 。このまま2人で抜け出さねぇ ... ? 」
せっかく5人で花火大会に来たのに 。
2人で抜けるなんて怪しいのに 。
俺は 、黙って頷いてしまった 。
そんな俺を見た智くんは 、妖しく微笑むと 、3人に言い訳をして 俺の手を引いて会場を出た 。
そのまま智くんの家に帰る 。
玄関を開け 、中へ入ると 、壁に追いやられる 。
「 ん ... っ 、智く っ ... 、んん っ ... 」
何も言わずに俺の唇を塞ぎ 、隙間から舌が侵入してくる 。
大「 はぁ ... っ 、もう我慢出来ねぇ ... 」
必死な顔して 、俺をひょいと持ち上げ ベッドへ向かう 。
そんな智くんが可愛くて 、少し意地悪したくなってしまう 。
ベッドに降ろされ 、俺に馬乗りになった智くんが 首筋をつぅっと舐める 。
「 ん ... っ 」
大「 ふふ 、ココ弱いよね ... 」
話す吐息が首筋に掛かる 、それだけなのに 、甘い刺激となって俺を襲う 。
「 あ っ ... 、ん ... 」
さっきまであった 、せっかく花火大会なのに なんて罪悪感は もうゼロに近かった 。
大「 悪い 、浴衣着てるお前に 興奮してる ... 」
「 ... それは ... 、俺も同じだよ ? 智くん ... 」
俺よりも小さい智くんなんて 、押さえ込むのは簡単で ...
あっという間に 立場を逆転させる 。