第41章 大野 ルーム 8
~ 大野side ~
準備を進める翔が 鞄から取り出したのは 、昔番組で着た浴衣 。
「 あれ 、翔その浴衣 ... 」
櫻「 ふふ 、気付いた ? 」
思考が一緒なのか ...
「 俺も 、あの時のやつ着てこうと思ってた 」
そう言って押入れから 、あの時師匠と言われた浴衣を取り出した 。
櫻「 うっわ 、懐かしいー っ 」
途端に こんなに長い時間一緒にいるんだ 、なんて改めて思ってしまい 、翔を抱き締め 、唇を塞いでいた 。
櫻「 ん ... っ 」
唇を離して 見つめた翔は 、なんだか切ない表情をしていた 。
「 あ ... 、悪ぃ ... 」
櫻「 智くんたら ... 、これからみんなに会うのに 、止まんなくなったらどうするの ? 」
そう言われ 、時計を見ると 、もう集合時間まで2時間半を切っていた 。
「 うわ 、やっべ ... っ 」
櫻「 もう ... 、浴衣着るんだから 、しっかりしてよね (笑) 」
お互い浴衣を着せ合い 、なんとか時間に余裕を持つことが出来た 。
櫻「 やっぱその浴衣 、師匠って感じだよね (笑) 」
「 翔のが 爽やか過ぎるんだよ 」
ソファに並んで座り 、テレビを観る 。
「 でも ... 、着慣れないから苦しいわ ... 」
櫻「 だよねぇ ... 」
「そろそろ行く ? 」
櫻「 あぁ 、そうだね 」
2人で集合場所へ向かった 。