第41章 大野 ルーム 8
~ 櫻井side ~
打ち合わせが終わり 、携帯を開くと 、5人のグループメールにメッセージが入っていた 。
送り主は 、俺の恋人 。
大『 週末の花火大会 みんなで行こうか 』
智くんからみんなを誘うなんて珍しい ...
そのメッセージの上には 、あるランキングの画像が添付されていた 。
浴衣が似合う芸能人ランキング ...
そこには 、俺と雅紀の名前があった 。
浴衣で ってことね ... ? (笑)
俺はグループメールに 、『 どうせなら浴衣着よう!』とメッセージを送った 。
その数分後には 、メッセージが続々と送られ 、すぐに集合時間が決まった 。
それを見て 、智くんだけにメッセージを送る 。
『 花火大会始まるまで一緒にいたいんだけど 』
智くんが映画の関係で最近忙しくて 、会えてなかった 。
少しでも一緒にいたいって ワガママ 、聞いてくれるかな ...
すぐに携帯が鳴る 。
大『 じゃあ 俺ん家おいでよ 』
やった ...!
俺は心の中でガッツポーズをして 、早く週末になることを祈っていた 。
そして 花火大会の日 ...
俺は 、集合時間の5時間前に 、智くんの家に向かった 。
早いかな ... 、まだ寝てたりして ...
なんて心配しながら 、インターホンを鳴らす 。
しばらくして扉から顔を覗かせるのは 、眠くて不機嫌そうな智くん 。
それでも 久しぶりに会えた嬉しさで 、思わず抱き締めてしまう 。
「 智くん 、来ちゃった ♡ 」
大「 お前 、はえーよ ... 」
そうは言ってるけど 、ちゃんと俺の背中に 腕回してくれてるじゃん ♪
とりあえず中に入り 、少しだけくつろいで 準備を始める 。
... がその横では 、まだ眠そうな智くんが 、必死に眠気を覚ましていた 。
大「 あれ 、翔その浴衣 ... 」
「 ふふ 、気付いた ? 」
そう 、これは 番組で着た浴衣 。
あの時 智くんと一緒の回で 、嬉しくて衣装さんに頼んで買い取ったもの 。
大「 俺も 、あの時のやつ着てこうと思ってた 」
そう言って押入れから取り出したのは 、あの師匠みたいな浴衣だった 。