第41章 大野 ルーム 8
~ 大野side ~
舞台挨拶の移動中 。
携帯を弄っていると 、ふとランキングが目に入る 。
「 浴衣が似合う芸能人ランキング ... 」
メンバーが入っているか気になって見てみると 、翔と雅紀がランクインしていた 。
その結果を 、メンバー5人のグループメールに貼り付け 、
『 週末の花火大会 みんなで行こうか 』
そう送った 。
次の現場に着く頃には 、浴衣で行くことや 、何時に集合する なんかも決まっていた 。
舞台挨拶を終え 、また次の現場に移動するため 車に戻る 。
何気なく携帯を開くと 、恋人からメッセージが入っていた 。
櫻『 花火大会始まるまで一緒にいたいんだけど 』
『 じゃあ 俺ん家おいでよ 』
それだけ返信し 、携帯を閉じた 。
普段はしっかりしてるイメージの翔も 、俺の前だと 甘えてきたり 、まぁ とにかく可愛いんだ 。
花火大会のことを考えただけで 、僅かに顔が緩む 。
最近は 、映画の関係もあって忙しく 、なかなか会えていなかった 。
早く週末にならないか 、なんて期待してみる 。
そして 、待ちに待った週末 。
まだベッドの中で寝ていると 、インターホンが鳴る 。
「 ... 誰だよ ... 」
少しイライラしながらベッドから出て 、モニターを覗けば 、そこには翔がいた 。
玄関を開けると 、さっそく抱き締められる 。
櫻「 智くん 、来ちゃった ♡ 」
「 お前 、はえーよ ... 」
なんて文句を言いながらも 、久しぶりに会えて嬉しかった 。
「 ま 、とりあえず入れ 」
櫻「 智くん寝起き ? なんか機嫌悪い 」
「 寝起きってゆうか 、寝てるっていうか ... 」
そう 、まだ頭は9割寝ている 。
俺が水を飲んだりして 目を覚ましている横で 、翔はテキパキと花火大会に行く準備をする 。