第40章 嵐 ルーム 8
~ 二宮side ~
仕事を終え 、みんなのいる家に向かう 。
『 もうすぐ着くよ 』
そう相葉さんにメッセージを入れた 。
今日は俺の誕生日 。
期待してないって言えば 、嘘になるかな ...
でも 、頭を過ぎる去年の誕生日 。
みんなに無理矢理襲われて 、嫌なはずなのにもっと刺激を求めてる自分がいた ...
俺は 、そんな記憶を払拭するように 両手で頬を叩き 、急いで家に向かった 。
駐車場に車を停め 、玄関の前に立つ 。
いざとなると 、ちょっと緊張する ...
「 ... ふぅ ... っ 」
深呼吸して 、扉を開ける 。
中からは ガヤガヤとみんなの声 。
「 ただいまぁ ... 、って うわ っ!」
リビングの扉を開けて目に入ったのは 、テーブルに所狭しと並んだ料理 。
全「「 誕生日おめでとー!」」
「 すげぇ 、ありがとう!」
俺は 、いつの間にか 、さっきの不安な気持ちなんて忘れてしまっていた 。
大「 ほら 、座って座って!」
相「 乾杯しよ 乾杯!」
あぁ 、やっぱ俺 、嵐でよかった ...
大野さんに促されるままソファの前に座ると 、目の前のグラスにワインが注がれた 。
松「 じゃ 、改めて ... 、かず 誕生日おめでとう!乾杯ー!」
カチンと グラスがぶつかり合う 。
パーティーが始まれば 、それぞれが今日あったことなんかを報告し合ったり 、くだらないことで笑いあったり 、いつもと変わらない時間が流れていく 。
櫻「 あー 、腹きつい 、すげー食った 」
相「 俺もー 」
大「 俺もぉなんか眠い ... 」
楽しい時間はあっという間に過ぎ 、あと少しで日付が変わるところだった 。
松「 あ 、かず 、これ 俺らからプレゼント 」
そう言って潤くんから渡された小さな箱 。
「 ありがと ... 、あ 、これ欲しかったやつ ...!」
それは最近発売したゲーム 。
って 、この展開 ... 去年と同じ ... ?
大「 大事に使えよぉ~ ? 」
櫻「 ちょっと 、智くん出来上がってんじゃん!(笑) 」
あれ 、大丈夫かも ...
ホッとした反面 、少し残念がっている自分がいた ...