第39章 松本 ルーム 7
~ 松本side ~
3人に 仲直りしろ と俺の車に翔さんを無理矢理乗せる 。
二「 じゃ 、早く仲直りして ラブラブな2人 見せてよね ♪ 」
そう言って車のドアを閉め 、3人は行ってしまった 。
「 あ ... 、じゃあ 、行こっか ... 」
恐ろしい程の気まずさが襲う 。
翔さんは 、窓の外をぼーっと眺めたまま 、俺の方を見向きもしない 。
とりあえず俺は 、車を走らせた 。
「 晩メシ ... 買ってかない ? 家に何もなくてさ 」
櫻「 ... あぁ ... 」
会話が続かない ... っ
近くのスーパーに車を停め 、俺がメシを買いに行く 。
「 翔さんの好きそうな弁当 買ってきたよ 」
櫻「 さんきゅ 」
冷たい ...
俺は 、何か悔しくなって 、いきなり翔さんの唇を奪った 。
櫻「 ん ... っ 、ちょ 、なにすんだよ ... っ 」
「 翔さんが悪いんだから ... 、俺 こんなに翔さんのこと好きなのに ... 」
全部翔さんのせい ...
櫻「 わかったから ... っ 、とりあえず 帰るぞ ... 」
「 うん ... 」
もう ... 、今日は仲直りするまで帰さないから ... っ
家の駐車場に車を停め 、2人で家に入る 。
まだまだ気まずいけど 、翔さんと2人でいるってことに 、俺は1人喜んでいた 。
「 何飲む ? って ビールしかないけど ... 」
そう言って冷蔵庫からビールを2本出してくる 。
櫻「 おう 、さんきゅ 」
食事を済ませると 、さっきまでの気まずさはすっかりなくなっていた 。
メシの力ってすげぇ ...
俺は 、今しかないと 、重い口を開いた 。
「 ねぇ 、俺のこと好き ? 」
重い口から出た言葉は 、想像以上に重くて ...
嫌われたんじゃないか なんて 、いろんな悪い事が頭を巡る 。
櫻「 ... 好きだよ 、大好き 」
ゆっくりと話す翔さん 。
その一言で安心できる 。
「 俺もね 、大好き 。だから心配になるの 」
今なら 、仲直りできる ...