第35章 大野 ルーム 6
~ 大野side ~
仕事を終え 、家に帰る 。
冷蔵庫で冷やしておいたビールを飲む時間が 、俺の至福の一時 。
缶を開けようとした時 、インターホンが鳴った 。
時計を見ると もう11時を過ぎていた 。
「 誰だ ? こんな時間に ... 」
モニターに映っていたのは 俺の恋人 。
「 潤 ? どしたの ? 」
松『 あ ... 、いや ... 、近くまで来たから ... 』
何か ... 怪しい 。
とりあえず玄関を開け 、潤を部屋に通す 。
ソファに座らせ 、話を聞いた 。
「 で ... 、何か相談 ? 」
松「 あのね ... 大野さん ... 」
そう言うと 、今まで俯いていた潤が顔を上げ 、勢いよく立ち上がり 、俺の手を掴み ベッドまで連れていかれた 。
「 え 、ちょ 、潤!」
潤に押し倒され 、ベッドに寝転ぶ 。
松「 何で ... 俺のことだけ 見てくれないの ... ? 」
上から覗き込んでそう呟く潤は 、少し切ない表情だった 。
「 俺は ... 、潤のことしか見てないつもりだよ ? 」
松「 でも今日 ... 、翔さんと楽しそうに喋ってて ... 。俺といるより翔さんの方が ... 」
「 俺が好きなのは 、潤だけだよ 」
潤たら 、そんなことで 嫉妬してたんだ ...
松「 でも ... 、いつもなんとなくでシちゃうから 、義務みたいになってるんじゃないかって ... 」
まぁ 、長い時間付き合ってたら マンネリにもなっちゃうよな ...
松「 だから ... っ 、今日は俺がしてあげる ... 」
「 え ... ? っ ん 、んぅ っ!」
俺が抵抗する間もなく 、潤に唇を奪われ 、口内で舌が暴れ回る 。
その間にも 、潤は触れるか触れないかのタッチで 、俺の腰を撫でる 。
いつもは 俺が仕掛けるはずの時間 。
それが 今は攻められている ...
その状況に 、興奮している自分がいた 。