第30章 相葉 ルーム 6
~ 櫻井side ~
やばい っ 、このままじゃ俺 ... っ
少し開いた唇の隙間から声を上げる 。
「 雅紀 っ 、やめ ... っ 」
そう言って雅紀の肩を押すと 、雅紀が俺から身体を離した 。
相「 ごめ 、翔ちゃん ... 」
「 あ ... いや ... 、俺まだ 心の準備出来てないや ... 」
嘘 。怖かっただけ ...
雅紀が いつもの笑顔の雅紀じゃなくなって ...
どんどん男の顔になっていくのが怖かった 。
相「 じゃ ... 、俺帰るわ ... 遅くまでごめんね 」
そう言うと 、雅紀は 荷物をまとめ 、すぐに出て行ってしまった 。
「 はぁ ... 、なんでこうなるんだよ ... っ 」
俺は 1人になった部屋で 、ぽつりとそう呟いた 。
ー 次の日の収録現場
昨日のこともあり 、俺は重い気持ちで現場に入る 。
「 お願いしまーす 」
切り替えなきゃ ... っ
相「 おはようございまーす!」
聞き覚えのある声 。
顔を上げると 、そこには雅紀がいた 。
き 、気まずい ... っ
「 あ ... 、お 、おはよ ... 」
相「 あ 、翔ちゃんおはよ ♪ 」
あれ ? 気にしてるの俺だけ ?
いや 、違う 。雅紀は 仕事にはとことん真面目なんだ 。
気遣わせてるよな ...
同じメンバーだし 、早めに何とかしなきゃ ...
俺はスマホを取り出し 、雅紀にメッセージを送った 。
『 今日終わったら会えない ? 』
すぐそばにいるのにメッセージ送るなんて バカップルかよ っ!
そんなひとりツッコミを入れていると 、すぐに雅紀から返事が返ってきた 。
相『 いいよ 、俺んちでいい ? 』
『 わかった 。』
二「 うぃーす っ 」
スマホを見つめる俺の肩を にのがポンと叩く 。
「 あ 、おはよ 」
二「 昨日 、どうだった ? 」
「 え ? 」
二「 相葉さん 、すぐ楽屋出てったから 2人で会ったのかなって 」
「 あぁ ... 、まぁ 、色々あったんだよね ... 」
俺は 昨日あったことを 、全てにのに話した 。