第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「君達さあ、この作戦に際して新型の爆弾を用意そうだね」
「っ!?………だったら何だ」
男に焦りが生じる。
「『黒真珠』はね、この地ではご法度なんだよ」
「…それが如何した。既に使用した。未だ仕掛けてある分もこれから使用する。跡形も残らん!」
「使用、未使用の差異なんて如何でもいいんだよーーー私はね」
「?」
ニコッと笑う太宰。
急に緊迫した空気が緩み、男達の気も僅かに揺れた。
「先刻昼と夕べ刻の話をしたよね」
「それがどうした」
「可笑しいと思わないかい?君達みたいなのは夜が一番活動すると云うのにねえ?」
「……。」
ジリッ…と辺りに不穏な空気が漂い始める。
「話は戻すけど『黒真珠』はこの地ではご法度なんだよ」
「………それがっ……何だと…」
「未だ判らないのか」
やれやれ、とおどけた太宰を、小馬鹿にされているという怒りではない震えに苛まれながら見るとことしか出来ないハイエナ達。
「君達を裁くのは昼でも夕でもない。夜の支配者ーーーポートマフィアだよ」
太宰が冷たい笑いを浮かべて、云った。
同時に響き渡るのは轟音。
しかし。
この状況下で何の1つも理解できていない殺せんせー達は、
「え?!」
「にゅや!?」
「なになに!?」
何にもわからないまま光に包まれーーー消えたのだった。