第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
仲良く口論をしている声をBGMにアリスが敦達に素早く指示を飛ばして数分後ーーー
「皆!」
「良かった~!」
敦たちと共に行動をしていた3ーEのメンバーは無事に合流することが出来た。
集まっているのは1階ロビーから繋がっている中庭のような処だ。
「良かった。無事みたいだね」
「アリスちゃん!」
「カルマ!」
「お前一緒じゃなかったのかよ!?」
喜びの声をあげている皆の元へアリスとカルマ、そして尚も喧嘩続行中の太宰と中原が合流する。
それを見て一番にピクッと反応したのはアリスだった。
「………あれ。1人足りなくない?」
「「「!?」」」
喜んでいた空気が一瞬に変わる。
直ぐに片岡と磯貝が人員点検を行っている途中で誰かが気づいたのか声をあげる。
「あ、不破ちゃんが居ない!?」
「「「!」」」
全員が不足の1名を特定したときだった。
「皆さーん!無事ですか!ーー?」
「「「!!せんせー!」」」
シュン!と云う音と共に殺せんせーと烏丸、イリーナが合流する。
「何だァ?ありゃ」
「うん?何でも政府公認の賞金首らしいよ」
「へえ……」
喧嘩よりも現れた生物に感心が移ったらしい中也が、太宰の胸ぐらを掴んでいた手をほどきながら云った。
その間にも生徒達が手短に状況説明を行っているらし不和の名前を口々にしていた。
状況を理解したのか、烏丸が太宰たちの方に視線を移す。
それに気づいて、中也が太宰を見上げた。
「んで?如何すンだよ青鯖」
「そうだねぇ……」
ふむ、と顎に手を当て、目を細める。
それと同時に中也がニヤリと口を歪めた。
「取り敢えずーーーこれを片してから聞くぜっ!」
「「「「!?」」」」
ズガガガガ……!!
この字型の中心部に存在する庭ーーー標的を狙うにはもってこいの場所だった。
突如、三方の彼方此方から銃弾が降り注いできたのだ。
「っ!」
殺せんせーが生徒を庇おうと触手を動かすが、対せんせー用BB弾も織り混ぜて発砲しているようでドロォと触手が溶け始める。
「くそっ…!一旦、建物の中に!」
「駄目です」
「!?」
烏間がそういうと直ぐに太宰が否定した。