第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
「端的に云おう。此のフロアに仕掛けられている爆発物を捜せ」
男はサラッと物騒なことを述べた。
「ばっ……爆弾!?」
「何でそんなもの……」
「知らぬ。だが『貴様等の身の安全と引き換えに爆発物の捜索の手伝いをさせよ』と上司と彼の人の命令だ。従わぬわけにはいかぬ」
「「……。」」
全員が片岡を見る。
「どうするよ。委員長」
「爆弾だよ!?」
「………手伝うわ。2人組になって」
暫く話して2人一組になる。
「それで見つけたらどうしたらいいの?」
「此処に。捜索の範囲は此のフロアのみ。階段の傍には行かずこの辺を捜せ。ーーー他に質問は」
全員がフルフルと首を横に振った中、倉橋が手を挙げる。
「……何だ」
「あの、お名前は?」
「……。」
コホコホ、と咳をする。
「僕の名は芥川」
それだけ云うと芥川は一番奥の。
全員に行くなと云った「階段の傍」に向かって歩き出した。
「………なんか……悪そうだけどいい人そうだね」
「……うん」
「僕たちもいきますか」
「だね」
そうして片岡達は指示通りに爆発物の捜索を始めたのだった。