第19章 異世界コラボ~暗殺教室編~
変な空間にいた事。
それ自体が夢だったのではと思うほどの体験。
「夢……?」
「にゅやー!!皆さん!!無事ですか!?」
「「!」」
渚がポツリと呟くと同時に、突如、放たれた大声でビクッとなる生徒一同。
元凶であるアリスは、何事もなかったかのように机で本を読んでいる。
声をあげた殺せんせーを見て、全員がアリスに注目する。
「アリスさん!?一体何が!」
「ん?折角だから一寸、「記憶」についての特別授業をね」
「え?!」
ニコッと笑うアリス。
殺せんせーがキョロキョロと生徒達を見渡す。
生徒たちは次の授業に向けて、席に着いた。
「みんなヤる気だねー」
「期末試験まで後少しなんでしょ。丁度良かったじゃん」
「!」
カルマはアリスの方をバッと見た。
そして、フゥと息を吐く。
そろそろ文化祭。
気持ちも浮わつき始める今日この頃だが、その直後に控えているのはA組との最終決戦だ。
「やっぱり策士だね、アリスは」
「誉め言葉として受け取っておきます」
初めて会った日に叩きつけていた挑戦状。
それを覚えていてくれたから―――なのかは判らないが。
やっぱり「頭がいい」んだなと感心するカルマであった。