第18章 異世界コラボ~銀魂編~
―――
12月23日――
「ふふっ。デートしてくる」
そう云って太宰は妙と出掛けて行った。
故に、独りで部屋の掃除等を行っていた新八が時計を見る。
「もうこんな時間。」
年末の大掃除を含めて念入りに片付けを行っていたら時刻は午後7時時を過ぎていた。
姉上達は夕飯も外で食べてくるだろうし――
そう思っていた頃だった。
ピーンポーン……
「ん?誰だろう」
新八がドアスコープから覗く。
そして、見知った人物であることを確認すると玄関の扉を開けた。
「谷崎さん」
「新八君。太宰さン居るかな?」
「あ、えっと、太宰さんは姉上と外出してまして」
新八が答える。
「あ、そうなンだ。皆で鍋パーティーをしようという話になって集まってるンだけど新八君だけでもどう?もう夕飯済ませたかな?」
「いえ、丁度どうしようか考えていたところです。お邪魔して良いですか?」
「勿論。じャあ行こう!」
新八は戸締まりを済ませて谷崎に着いていった。
谷崎の部屋に行くと、既に与謝野と国木田が酒を飲んでいた。
其所に、鏡花が料理を運んでいる。
「おー。遅かったなー」
「ン?太宰と妙はどうしたンだい?」
「外出中らしくて」
「ふーん」
与謝野が酒瓶片手に適当に反応する。
が。
「………。」
国木田が変な顔をしたのを新八は見逃さなかった。
「あの、国木田さん?どうかし……」
「出来ましたわよー」
「おー!旨そうだねェ!!」
その表情の訳を訊ねようとするも、メインディッシュの登場に掻き消されてしまった。
気のせいか?……まあ、いいか。
新八もはしゃぐ探偵社組に混ざった。