第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「私も同じネ。好きでこんな……っ」
神楽の頭を撫でて上げるアリス。
「それでも神楽ちゃんは皆に愛されてるよ」
「アリスだってきっとそうアル!」
「だと良いけど……」
苦笑して、また空を見上げる。
「総くん、迎えに来てくれて良かったね」
「!」
何かあったのか。神楽の顔が一気に赤くなる。
「いいな……私も……」
アリスがポソッと呟く。
「アリスも帰ったら治兄に甘えるヨロシ」
「………そうだね……帰れたらそうする」
そう云うとアリスは立ち上がり、庭の真ん中に立った。
「そろそろ時間」
「?」
アリスがそう云ったのと同時に、敦達が現れる。
「銀ちゃん。あっくんも」
敦はアリスの傍まで歩み寄る。
「?ゴリもトシもサドまで……何アルか?」
銀時が神楽の頭を撫でる。
「8……7……」
アリスは目を閉じて、カウントを始める。
敦の手の平に乗っているのは件のネックレス。
始めてみたとき同様に煌々と青白く輝いていた。
「もしかして、お別れアルか!?」
神楽が気付き、飛び出そうとするのを銀時が制止する。
「5……4……」
「お世話になりました」
敦が頭を下げる。
「元気でな」
「楽しかったでさァ」
「色々感謝する」
各々が短く挨拶をする。
今にも泣き出しそうな神楽の方を見て、アリスはクスッと笑った。
「仲良くね、神楽ちゃん」
「アリス……!あっくん!」
カッ!!!
急に辺りが目映い光に包まれる―――。
光が徐々に収まり、アリス達が居た位置に立っていたのは―――
「……一体、何が……」
「……。」
呆然とした様子の志村姉弟だった。
「新八!!姐御!!」
「銀さん、神楽ちゃん!それに皆さんも!」
新八が銀時たちの元に駆け寄る。
「おかえり」
「はは……ただいま戻りました」
銀時が新八の頭をクシャクシャと撫でる。
「おおおおお……お妙さん!?い……一体!?」
「………え?」
泣いているお妙にオロオロする近藤。
「光が眩しすぎて……」
慌てて涙を拭う妙。