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【文スト】不思議の国の異能少女

第18章 異世界コラボ~銀魂編~


―――

「始まったかな?」

外から聞こえてくる音に耳を傾けながらアリスが呟く。

「いや、ちょっと待って。それよりもさぁ!?」

「うん?」

銀時が驚いた顔でアリスに話し掛ける。

「交渉に出てきた野郎もだけど入口に隠れてた二人も全く気付かずに外に応戦に行ったけど!?俺たちの侵入許してるよね!?透明人間にでもなってるんですか!?」

「旦那ァ落ち着いて下せェ。きっと元々、存在感がなかっただけでさァ」

「イヤイヤイヤ!君たちと違って銀さん主人公だからぁ!存在感が無いなんてことないからぁ!」

銀時と沖田のやり取りをため息を付きながら見ているアリス。

そして

「「「!」」」

前方からやって来る気配に気付き、そちらを向く。


出てきたのは交渉を持ち掛けてきたリーダー格の男だ。


「既に侵入を許しているとは……君達を侮っていたよ」

「人質はどうした」

銀時が問うのと同時に構える。沖田もほぼ同時に刀に手を掛けた。


「上にいるさ。返して欲しけりゃ上まで登ってこい。まあ無事に辿りつけはしないだろうがな」


高笑いをしながら男が去ると同時に8人が現れる。


「準備運動といきますかィ」

「言うねー」


沖田と銀時が同時に地面を蹴った。


眼中に無いのか。


「あれ?誰も私のところに来ないや」

まあ、いいか。と
二人の戦いを傍観しているアリス。


「初めて見たときは大したこと無さそうと思ったけど……相手があっくんだったからか」


敦は武装探偵社の中でも強靭な肉体と身体能力を持ち合わせる異能力者。
力なら神楽よりも強いだろう。

銀時達が弱いとは全く思っていないが。
生身の人間と、そうでないモノの持つ
元々の身体能力の差は火を見るより明らかだった。


屯所に大人数残してきて正解だった。


戦いを観ながら考察をするアリス。


「隙だらけだよ、嬢ちゃん」

「ん?」

何時の間にか背後に一人回り込んでいた。


「「アリス(ちゃん)!?」」

目前の敵と必死の攻防を繰り返す二人の注意が一瞬にしてアリスに反れる。


「総くん前、前!」

「人の心配してる場合じゃねーだろ!」

男がアリスに掴み掛かった。


否。
掴み掛かろうとした。


『私に触らないで』

「!?」



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