第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「ガハッ……!」
男が突然、地面にうつ伏せになった。
「「「!?」」」
突然の出来事に連中に隙が生まれる。
「人の心配してる場合じゃないでさァ!」
「人の心配してる場合じゃねーだろ!」
銀時達の攻撃が入る。
「ぐァッ」
「クソッ!」
相手も矢張り戦闘のプロ。
直ぐに態勢を整えて攻撃に転じる。
「漸く3人かー」
ミシミシミシ……
「苦るっ……助……」
銀時達の方から、声のした……。
足元の方へ視線を移すアリス。
「未だ生きてるの。矢っ張り人間なんかよりは頑丈なんだ」
アリスは足元に這いつくばっているモノに向かって手を伸ばす。
「中也兄と違って触らなくても操作できるのが私の利点だねー」
「?」
男はクスッと笑ったアリスを見た。
其れが最期だった――。
グシャリ。
「―――――ッ!?」
四肢が不快な音を立てると同時に潰れた。
声に成らない悲鳴を上げて、男は泡を吹いてそのまま意識を失った。
「ありゃ。手足しか潰れなかったか」
暖気な声を上げて、目の前の戦闘に目を移す。
バタバタバタッ!
「!」
物凄い速さで此方に向かってくる足音が聴こえる。
アリスは倉庫の出入り口の延長線を避けるように移動する。
「「隊長ーー!」」
「「!」」
入り口で戦闘を行っていた一番隊と土方が攻め入ってきたのだ。
苦戦はしたようだ。
所々血が出ている者も居る上、人数が減っている。
「副長、此処は我々が」
「隊長達と先に進んでください!」
残りの人数が5人程。
其れを一瞬で見極めて土方が頷く。
「行くぞ!総悟!よろず屋!」
「「!」」
「行かせるかぁ!」
逃がしまいと立ちはだかる連中を一番隊が阻む。
「早くッ!」
「すまねェ!」
「アリスちゃん!」
「はーい」
銀時達が上へ続く階段に向かって走り出す。
「此処は絶対に通さない!」
其れを見届けて、一番隊は階段を塞ぐように構えた。