第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「いやーマジでスゲーわアリスちゃん。大串くんなんかよりずっと頭良いし、ホント納得のいく説明だったわー」
「それは良かった」
銀時の言葉に、他の連中もうんうんと頷きながら拍手している。
そんな連中に向かってバズーカを構える土方。
騒がしかった連中は拍手している手をサッと降ろし、一瞬で静まった。
「それで、どうすんの?アリスちゃんの予想じゃあアッチもコッチもヤバイじゃん」
「どうしますかィ?これから」
銀時が耳をほじりながら土方達の方を見るのと沖田が口を開くのが同時だった。
そして再び注目がアリスに集まる。
「え?私が決めるの?」
アリスは此処の中で一番偉い人物……近藤を見たが。
「………」
指示を待つ只のゴリラのように正座していた。
その姿を見て小さく溜め息を着く。土方ですら何も云わずにアリスを見ている。
「銀ちゃんは行くでしょ?」
「あー………まぁ保護者だからね」
ボリボリと頭を掻きながら銀時の返事を聞いてクスリと笑うアリス。
そして
「じゃあ後は土方さんと私、後は総君の部隊だけでいいや」
「「「!?」」」
一斉にざわめく。
「……此処の警備を固める必要があるにしても流石に人数が少な過ぎやしないか?」
「そう?何なら土方さんも残って良いけど」
「……それで行くぞ」
土方が決定の意を告げた。
会議が終わる。
時計の針は正に、日付が変わる寸前だった――。
「寝なくて大丈夫なんですかィ?」
「ん―……今のところはね」
解散して暫く経った屯所の屋根。
初日の時のように並んで話すアリスと沖田。
「良いところだね、此処は」
「そうかィ?ならずっと居たって構いませんぜ」
空を見上げながらアリスが笑う。
「でも私達の居場所は矢っ張り此処じゃ無いんだよ」
「……。」
「総君」
「……ん?」
「明日帰るよ」
「!」
「日付が替わる瞬間。このタイミングを逃したら次の機会が訪れるか判らない」
アリスは首からネックレスを取り出す。
青い石が煌々と輝いている―――。
「新八君達に伝えてるんで?」
「……。」
アリスは首を横に振った。