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【文スト】不思議の国の異能少女

第18章 異世界コラボ~銀魂編~


「先ず、生きている神楽ちゃんに『母親の墓』の場所を聞き出しネックレスを持たせる」

「お、おい。ちょっと待って!何でそんなこと判んの!?」

「何も知らなかった私が神楽ちゃんを調べただけで『家族構成』『地球にいる理由』『現住所』なんか簡単に判った。この計画を温めて来た連中ならもっと詳しく調べてると思う。その中で利用できると思った『母親の病死』『孤独感』と実験に有効な感情を持っているせいで白羽の矢が立ったんだと私は思ってる。まあ、まだ女子供だからどうにかなると思ったからかもしれないけど」

「……。」

銀時は何も言わなかった。心当たりがあるのだろう。


「そして、神楽ちゃんと母親を入れ替える」

「その行為に何のメリットが?」

「子供を人質に取られたら、普通なら親は協力するんじゃない?」

「「「!」」」

「そうでなくても自分達の意のままに操れる兵隊を作ろうとしてるんだもん。洗脳の技術が進んでると思う。そして、母親の方がきっと神楽ちゃんよりも他の夜兎族のことを知っている筈」

「………。」

「こうして次々と思い出させて、死者の墓を暴き、数を増やす作戦なんじゃないかな?」


アリスが話し終わると矢張り、静寂が訪れた。


否定したいが…
否定できないほどに筋の通った話。


「………1つ質問良いですかィ?」

「何?」

「その説、俺は納得しやした。でもそれとチャイナ達が明日まで生きているのが結び付かねェ」

「▲▲星の連中、結構強いんでしょ?だからあの日、あんな大人数で攻め入って来たんだよね?」

「ああ…」

アリスの問いに土方が頷く。

「恐らくだけどあの連中も此方が交渉に素直に応じるとは思って無い。けど今日、先日の倍以上の人数が居ることを報せておけば此処の警備が手薄になる程の人員で攻めてくるのではと考える筈」

「……確かにありえる話だ」

「交渉に出すほど望んでいる仲間の奪還のため、今云った状況により確実に事を運びたいと考えているならば―――」


「人質の生存は絶対条件になるって訳ですねィ……」

「そゆこと」



「「「………。」」」



誰もがアリスを見た。

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