第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「まあ、嘘が云々の話よりも取り合えず状況の整理が先かな?」
「あーそれは大事だよね」
銀時が云う。
そうするとアリスがその場で立ち上がり、前にあるホワイトボードの前に行った。
「此れ下げられない?若しくは踏み台が欲しいんだけど……」
ホワイトボードのマーカーを持って、その隣に立っている土方と近藤に向かって云う。
「これはこれ以上、下げられないよ」
「チッ。踏み台を用意してやる。おい、山崎」
「はい。直ぐに探してきます!」
「いや時間がねーからお前が踏み台になれ」
「エェェェ!?」
ちょん、と山崎の背中に乗って文字を書き始めるアリス。
「先ず。連中は『夜兎族を狙っていた…他にも人身売買、密輸に関わっている証拠が出てきた組織の連中を6人逮捕』」
そこからつらつらと文字を書き、暫くすると書き終えたのか。
山崎から降りる。
「有難うございました。山崎兄さん」
「お役に立てたなら良かった。こんなこと言って労ってくれるのはアリスちゃんだk「説明してくんない?」」
銀時に遮られて『ほら!扱いが雑!』と叫んだ声は誰にも聞いてもらえなかった。
「連中が夜兎を欲している理由を『自分達の云うことを聞く最強の兵隊』を造りたいからだと仮定します」
「何でそんな仮定になるの?」
「連中の住んでる▲▲星は殺戮で地位を奪う荒んだ星。力が権力と同意の星なんでさァ」
銀時の質問に沖田が補足する。
納得したのか、続きを聞くために黙った。
「その連中の星で暗殺に使うために開発されたのがこの『入れ替わりネックレス』」
そう云ってポケットから出した、青く輝いた石の付いたネックレスを見せる。
「あれ?それってアリスちゃん達がタイムスリップしちゃった原因の……」
「そう。もしかしたら此れも改良を加えられたモノだったのかもしれないね。このネックレスは対で存在するもので一定の条件下でネックレスを持った者同士を入れ換えるものだったんだ」
「へぇー……」
「此れを元に、この連中が考えたのは『生者と死者を入れ替える』事」
「「「!?」」」
流石の話しに全員がざわつく。