第18章 異世界コラボ~銀魂編~
アリスは寝ることにしたようだ。
声がハッキリと。
頻繁に聴こえるからだと云った。
「もしかしたらずっと聴こえてたのかも……」
心当たりがある敦は独り言を呟きながら屯所を出た。
理由はともあれ折角アリスが眠ると云ったのだ。
その睡眠を妨げないように散歩に行くようであった。
さて。何をしようか……
「あっくん!」
「ん?」
そう考えようとした瞬間に、明るい声で呼び止められる。
「あ、神楽ちゃん」
「お出掛けアルか?」
「うん。ちょっと散歩に」
「アリスは一緒じゃないの?」
「アリスちゃんはちょっと疲れてるみたいだから眠ってるよ」
「そっかー……」
どうやらアリスに用事があった様だった。
うーん。と考えて、そして、ハッとした神楽。
「あっくん!暇なら買い物に付き合ってほしいアル」
「あ、うん。僕でいいなら」
「わーい」
そういうと二人で歩き出した。
「何を買うの?」
「明後日はクリスマスアルよ!皆にプレゼントを買いたいネ!」
「クリスマスかー」
楽しそうにはしゃぐ神楽に敦もつられて笑った。
そうして二人はデパートへ向かったのだった。