第18章 異世界コラボ~銀魂編~
結局―――。
「3日も寝てたのね」
カレンダーを見ながらアリスは溜め息を着いた。
壁に飾ってある日めくりカレンダーは「18」の数字が書かれている。
「中々戻ってこないから心配したよ」
「『狂ったお茶会』を発動したからかな」
敦が淹れてくれたお茶を啜りながらアリスは苦笑した。
「アリスちゃんが居なかった間、新八君達には会えなかったよ」
「そっか」
「……本当に大丈夫かな?」
「何が?」
深刻そうな顔をして訊ねる敦にキョトンとしながら返すアリス。
「だって、24日丁度に帰るんでしょ?このまま会えなかったら」
「あくまで予定だからね。無理だったら次の機会を作ればいい。ネックレスが存在していさえすれば絶対に帰れる。24日って云ったのは――………」
「……云ったのは?」
アリスの顔が少し曇る。
そして
「嫌いな日だから」
曇りを含んだまま笑顔を作って、云った。
「!」
実の両親に売られたと云っていた。
そのせい…否。
それが切っ掛けで、幼いながらに黒い世界で生きてきたと語っていた。
その途中で人を殺したことがあると話していた。
アリスが嫌いな日と云えば
『あまり善くないこと』
そのことを瞬時に察知した敦は、
それ以上深く訊くことはしなかった。