第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「どう見たって警察じゃねーだろ、手前」
「そんなことはどうでも良いよ。ねぇ。貴方が開発に力添えしてるネックレスについて訊きたいんだけど」
「俺は天人に関わったりしてないと言ってるだろ!?」
今度は男が机を叩きながら怒鳴った。
「大声出さなくたって聴こえるのに……五月蝿いなあー」
そう云ってポケットから何かを取り出す。
「それなら貴方は只のお客さんの方?天人が地球人を通して売ってるなら天人には関わってないかもしれないけど……」
ジャラッ
「「!?」」
「!それはっ……!」
取り出したソレを机の上に置く。
「関係ないなら要らないよね、コレ」
ニッコリ笑って並べているのは色とりどりの石が付いているネックレス。
沖田の方を見る。
「総くん。金槌か何か無いかな?」
「ん?ありやすぜ」
ちょっと待ってなせェと云いながら離席する。
「お前!此れを何処で!?」
「ん?何処でも良いでしょ?此れは私が『密売に関わってる人間の家』から拝借してきた物で貴方には関係の無い筈のモノだもの」
クスクス笑いながら言い返す。
「このネックレスの本当の用途は『暗殺』をより楽に遂行するためのモノだったのね」
「……どういうことだ?そんなネックレスに人を殺せる力が有るのかよ」
って言うか。
何故、そんなことを知っている!?
そして何処からソレを手に入れてきた!?
疑問でいっぱいだが土方は冷静を装う。
「違うよ。私達が入れ替わってしまったようにこのネックレスの能力は『置換』」
「置換……それと暗殺が何と関係があるんだよ」
「持ってきやしたぜ」
「有難うー」
それと同時に沖田が戻ってくる。
「で?俺も知りたいんですけど。ネックレスと暗殺の関係」
金槌を受け取るアリス。
「潜入が得意な人間が、必ずしも戦闘が得意という訳ではないでしょ?このネックレスの元々の出所を調べたら▲▲星って出たの。なんでも此の星は、地位を暗殺と殺戮で奪い合うのが日常の星みたいだね」
「「……。」」
本当にこの女は異世界から来たのだろうか。
それは嘘で、彼女もその連れも天人なのでは。
そう思いたくもなる程、アリスは詳しい知識を有していた。