第18章 異世界コラボ~銀魂編~
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銀時と別れてから適当に街を歩き、見付けた公園のベンチに座っているアリス。
「あー。煙草臭い。しょうがない…あんまり使いたくないけど……」
溜め息を付いて洋服をぽんぽんと叩く。
「よし。これで大丈夫か…――」
「そこの嬢ちゃん。」
突然、話し掛けられて自分の洋服から 目線を移す。
「何か?」
目の前に居るのは自分と同じ年齢位の男が3人。
「おい。ちゃんと言葉を話せるぜ。」
「天人じゃねーのか?」
ニヤニヤしながら話し掛けられる。
また天人か。
「そんなに人間っぽくないかな?私。」
「日本人がそんな真っ白な肌な訳無いだろう」
「否、そんな常識みたいに云われても……。現に此処に居るじゃない。」
「そうか。まあどっちだっていいんだけどな。暇なら俺達と遊ばねーか?」
この発言でアリスは話し掛けられた理由を理解した。
「全く暇じゃないから他を当たって下さい。」
ニッコリ笑って告げるとベンチから立ち上がり、男達の横を通り過ぎる――積もりだった。
「ちょっと待てって。」
「離してくれます?気安く触らないで欲しいんだけど。」
男に左腕を掴まれ、目的を達成できなかった。
「気安く触らないでだって!可愛いなぁ!」
「こんな朝っぱらから一人なんて暇な証拠じゃん!俺達が楽しい処に連れてってやるよ。」
「………。」
頭が悪そうな事ばかり言う男たちをどうしてやろうか考えるアリス。
どうにでもなるけど大事になったら迷惑掛かるよね……どうしたもんか。
そんな事を考えている時だった。
「へェー。そんな楽しい処がこの近辺に在るたァ知らなかった。お巡りさんにも詳しく教えてくれませんかねェ?」
「「「!」」」
突然、聴こえた男の声。
「総君。あっくん。」
「ちっ!」
「やべぇ!逃げろ!」
声の主の姿を捉えると男達は一目散に逃げていった。
「アリスちゃん大丈夫?」
「うん。有難うー」
ニッコリ笑って敦と、沖田の方を向く。
「この辺は頭が軽い野郎やメス豚が多いんでさァ。」
「みたいだねー。こんな小さい私にナンパだなんて。」
「め……メス豚!?」
沖田の過激発言をスルーしたアリスと律儀に反応する敦。
正反対の組み合わせだな
心で思う沖田。