第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「今から私の立てた仮説を話していいかな?根拠も無い上に、ネックレスがこんな事を起こせるのか確証がないんだけど……」
全員が頷くのを確認して口を開いた。
「先ず、アネゴさんと新八君だけど、多分、私達の居た処に居ると思うから心配しなくて大丈夫。私達は神楽ちゃん達みたいな緊迫した場面じゃなくて、職場で話してただけだから」
その言葉に何も言わずにホッと一息つく神楽。
銀時も黙って聴いていたが騒いだのは近藤だ。
「本当にお妙さんは無事なのか!?もし彼女に何かあったら……!!」
「大丈夫ですよ!僕達の事務所に居る人たちは皆強い人達ばかりなので何かあってもきっと守ってくれますから!」
近藤のリアクションに敦が慌てて慰める。
「しかし、何故お前達の所に居ると思うんだ?」
「『磁石』」
「は?」
土方の質問に単語だけで答えるアリス。
「私達は多分、そのまま入れ替わったんだと思う。そう思えるほど共通点が多いんだ」
「共通点……ですかィ?」
「そう。赤側が18歳のアネゴさんと16歳の新八くん。青側は18歳のあっくんと16歳の私。年齢が同じで性別が真逆の……」
「「ちょっと待ったぁぁぁぁ!!」」
「え?何?まだ変なこと言った覚えは……」
「いやいやいや!!今、16!?聞き間違いじゃねーよな!?」
「いやいやいや!!どうみたってうちの神楽ちゃんより年下でしょ!?」
凄い勢いでツッコミを入れる土方と銀時。
「聞き飽きた台詞。喧嘩売られてるのかな……」
それにイラリとしながら毒づくアリス。
「アリスちゃん…仕方ないよ。ね?」
「人を見た目で判断するたぁ武士の風上にも置けねぇや。あ、そもそも只のオタクヤローでしたね」
「銀ちゃん、レディに対して失礼アル。もう私に近付かないで」
「誰がオタクだと!?」
「神楽ちゃん敬語止めて!傷付く!」
再び騒がしくなり始めた連中。
「スミマセン、続けて下さい。」
「「あ、山崎(ジミー)居た(アル)か。」」
「最初から居ましたよ!お茶用意したの俺ですよ!」
話の続きを促した、大人しかった人代表の山崎まで騒ぎだした。