第18章 異世界コラボ~銀魂編~
そのやりとりを横目で見た後、アリスが近藤の傍に寄り、腰に携えているモノに手を伸ばす。
「?刀が珍しいかい?お嬢ちゃん」
「まあ。見たことは有るけど帯刀してる人間なんてほぼ居ないから」
「帯刀していい人は限られてるからね。俺達は真選組だから」
「「新撰組!?」」
アリスと敦が盛大に驚く。
その声に言い争いをしていた連中も此方を振り向き、漸く話が出来る程静かになった。
―――
「……だって。あっくん如何しよう?」
「……。」
自分達が今居る場所等を一通り説明を聞いた後、愕然としている敦に、然程動揺していないアリスが出されたお茶を啜りながら話し掛ける。
「えー…なんだ?つまり、君達は違う時代からタイムスリップしてきちゃった感じ?」
話を聞くほど顔が青褪めていく敦を見て、只事ではないことを理解した様子の銀時達。
「タイムスリップか全くの別世界から来てしまったのかは定かでは無いけど…ここの住人で無いことは確かだよ」
「アンタ、そっちの人と違って落ち着いてますねィ?」
「慌てたところで私の状況が一変する訳じゃ無いからね。後、名乗ったんだからアンタは止めてもらえないかな?警察って云うのは礼儀って知らないの?」
「アリスちゃん駄目だよ。太宰さんに怒られるよ?」
「………。」
敦が小さく言った言葉にアリスはピクリと反応する。顔はムッとしたままだ。
沖田の隣に座っていた神楽が沖田の横腹を肘で小突く。
「……悪かったでさァ」
「此方こそごめんなさい」
沖田の謝罪に対してペコリと頭を下げるアリス。近藤が苦笑しながら話を続ける。
「でも、何でこんな事になったのか……」
「そういえば……アリスちゃんがこのネックレスに触った途端に光に包まれたんです」
近藤の台詞にハッとして敦がポケットを漁る。
目的の物を掌に乗せて「これです」と見せる。
そのネックレスを見た瞬間、
「あーーー!!!今日アネゴが買ったネックレスとおんなじアルーーー!」
「「「!」」」」
神楽が立ち上り大声を上げた。