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黒の組織の天才医師()

第5章 スペア




それから大して仕事の無い、日々が続いた。
重傷者が出ないのであれば愛紗まで回ってこないものだ。
研究を進めていればいいけれど、そう毎日あくせく働く必要はない。

愛紗は日常生活の駄目っぷりが噂となり、幹部も見せたがらない。
今絶対的に信頼してくれている者と言えば、あの方とラム。あとはラムの腹心のキュラソーくらいだろう。

ジンからも信頼されているが、それは数えていなかった。

死んだ者にはピスコやアイリッシュもそうだ。
けれど死んでしまった。
それ以外だとすれば、スパイであり組織を抜けたライくらいだろう。

意外と信用している人間が少ないが、愛紗はショックは受けたりしない。
自分の駄目さは知っているつもりだし、何より親のように慕うあの方が褒めてくれればそれでいいのだ。

何だかんだで重傷者はこちらに回ってくるのだから。

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