【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第38章 38話
「いいじゃん澪だ!!」
「これが・・・自分・・。」
実はちょっと泣いている
その鏡に映る私は信じられないくらいに綺麗になっていて、とても自分だなんて思えなかった。
「これ、鏡に仕掛けがあったりとか・・。」
「いたしませんよ」
鏡の後ろに回って覗いてみたけどただの鏡だ・・、使用人の人は真顔で突っ込みもしない。
「初め見た時は酷い身なりでどうしようかと思ったけど、なかなか見れるように変わったな。
さあ部屋に戻ってさっきの続きだ、行くぞ澪」
「あの・・・さっきから私の事呼んでるんですか・・?私澪じゃなくて名前っていうんですけど・・。」
「うるさいな、どうだっていいだろ。ついてこいよ」
「・・・はい。」
髪形を決めるときに、アニメのキャラクターのイラストを出して、コレみたいにしてくれって言っていたのから察すると・・
どうやらミルキは私をアニメのキャラクターに仕立て上げたいみたいだ。
初めてあった時も誰かに似てるって言ってたし、正直勘弁してほしいけれど
それより私は命が惜しいし、こんなに可愛くしてもらえたのだからしばらくは撮影会もきちんと付き合ってあげる事にしようと思う。
私からしたらミルキが漫画のキャラクターなんだけどな・・
頗るおかしな話だ。
それから夜まで撮影会は続いた・・・