【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第37章 37話
「じゃあ行くぞ、ついてこいよ」
「はい」
そうして私はまた黙ってミルキさんの後をついて行き、屋敷の廊下を進んだ。
さっきとは違って思いのほかその部屋にはすぐに着いたのだが、中に案内されると数人の使用人の方が待ち構えていて中央には立派な化粧台が用意されていた。
お・・おお
部屋に入ってすぐミルキは横のソファに腰掛け、私は使用人の人にエスコートされながら回転椅子に座らされる。
「どのようにいたしますか?」
「短い毛にそろえ・・「黒髪のまま、長さは肩甲骨ら辺まで」
「かしこまりました」
「えっ・・!?」
私が短い髪の毛に合わせて揃えて欲しいと言っていた途中だった、ミルキがありえない注文をしたのだ。
だって私の左半分の髪は顎のライン程には短く切れていて、とてもじゃないけどそれを肩甲骨になんて
魔法でも使えない限り無理なんじゃ・・・
「いかがでしょうか?」
「ああ、それでいいよ」
で、できちゃったー・・・・・!!!
「えっこれ・・私の髪・・元通りに・・どうして・・」
「エクステーションでございます」
「あ・・」
そ、そっか・・そういうものがありましたね確かに・・
それに毛先も綺麗に揃えられていて、どんなトリートメントを使ったか知らないけどつやつやのサラサラだ・・
始めて見る自分の髪の毛の美しい状態に震えながら感激していると、今度は人が変わって蒸しタオルで顔を丁寧に拭かれはじめた。
・・・・・?・・??
そしてその数分後、私は改めて鏡の前に立ち、自分の姿に驚く事になる。
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