【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第37章 37話
カシャ
カシャカシャ
「・・・・・」
「もうちょっと足を内側に、そう」
「・・・・・・・・・・」
もう小一時間はこれだ、2回衣装も変えた
私は一体何をさせられているんだろう・・・・。
どう見ても撮影会ですね・・・
はぁ・・・疲れたなぁ・・
でも怖くてそんな事言えないよぉ・・
ゴン達だって今頃心配してるだろうし
それなのに・・、私こんなところでこんな恰好してるなんて・・。
「おい!ボケっとするなよ!後ろ向け!!」
「ひっ!はい!すみません!!」
怖いいいいいい!!!
・・・だけど絶対私には触ろうとしないんだよね・・なんでだろう・・
さっきも背中のリボンが曲がってるとかで、気に入った形になるまで何度も結び直させたり
裾が折れてると教えて私が解らないでいても、わざわざ近くまで来たのに指さしたり・・。
「よし・・」
ミルキは満足したのか大きなレフカメラを肩から降ろし、デスクまでドテドテ行くと
おもむろに飲み物を飲んでいた・・・、自分だけ一休みか
「・・そこに折りたたみ椅子あるだろ、座っていいぞ」
「は、はい。ありがとうございます。」
「・・・なんか飲むか?」
長い事使われていなさそうなパイプ椅子の埃を払い、私はゆっくりと腰を下ろした。
そうしている間にミルキは受話器片手に訪ねてきたのだが、あの電話は執事室にでも繋がっているのだろうか・・
「アイスティーとか・・」
「アイスティーよろしく、ああ、そうだ。すぐもってこいよ」
ちゃんと私の分も用意してくれたので前言は撤回しよう。
「ところでお前変な頭してるな、なんでだ」
「えっ?!・・・あ、これですか・・、その事故で・・・。揃えに行ってる暇もなくて・・」
「それじゃ色々台無しだな、よし切るぞ。いいな?」
「えっ?え?」
「ゴトー、散髪出来る奴居たな?そうそう美容師でもなんでもいい、ヘアメイク?なんでもいいよ、とりあえず用意して
うん、オレの部屋じゃやらないよ、連れてくから、飲み物もそこに」
どうやらゴトーさんに繋がっているらしい、飲み物のついでに私の髪形も整えていただけるみたいだ。ありがたや