【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第34章 34話
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「もう泣かないで・・、仕方なかったよ」
「でも・・私がもっと早く気づいていて・・、対策を立てていれば・・・」
「あまり気に病むな、名前が殺したわけではないだろう」
「私が殺したも同然です!」
これで二回目だ・・・前にもトリックタワーで同じ事があった・・。
私はまた2人も人を殺してしまったのだ・・・
すっかり気落ちしている私は、慰めてくれているゴンとクラピカに半ば八つ当たりをしている
本当に最低だ。
「もうほっといてやれよ・・、名前ちゃんだって混乱してるだけなんだろうし」
守衛室に招かれた私達は、お茶まで出してもらい
2つしかない椅子はゼブロさんと私が座っている。
私が座らされているのは、先ほど泣き崩れてからずっとベソをかいているからだ・・
背後に立つレオリオさんからそう言われ、少し落ち着かなければと思った。
それからゴン達はゼブロさんにここに来た経緯を話し、キルアの友人である事を明かした。
しかしゼブロさんは、来てくれて嬉しいと言う反面
難しそうに眉を寄せてこの屋敷の事を話しだす
「侵入者は無抵抗なあたしからカギを奪い、ミケに喰い殺されるって寸法だ」
「そうか・・・・」
門のトリックを聞いたクラピカは、感心したようにそう呟いた。
「お察しの通り、あたしゃ守衛じゃない。ミケの後片付けをする掃除夫ですよ」
「そして本当の門にはカギがかかっていない」
「その通り」
「何!?」
しかしゼブロさんはそう言うと更に不可解そうに首をかしげる
この頃には私ももうだいぶ落ち着きを取り戻し、息づかいも普段通りになっていた。