【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第32章 32話
「パドキア共和国・・・大丈夫、一般観光客でも行ける国だ。
飛行船で3日といったところだな、出発はいつにする?」
「「今日のうち!!」」
「了解、チケットを予約する」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ど・・・・
・・・・・・どうしよう、わたしお金ない
無事ハンター試験を乗り越えられた私に、早くも大きな問題が降りかかっていた
そう、着の身着のままここへ放り出された私は、この世界じゃ一文無しなのだ・・・
財布のお金はここじゃ使えないし、大した金額は入っていない
三千円・・くらいだったかな・・・
「・・・」
「どうした?何をそんな暗い顔してるんだよ」
結局私はその事を言い出せずに
とうとう搭乗口に向かわなければならない時間になってしまった
後には引き返せないだけに言うのが苦しい・・・
「れ・・レオリオさん・・私お金持ってないんです、チケット代・・・」
そう私が絞り出すように言うと彼はワハハと笑い、
「そんな事気にしてたのかよ!いいんだぜそのくらい、名前ちゃんには返しきれないくらい借りもあるし
大体ここにはハンターが3人もそろってるんだぜ?せいぜい金を貰うんならボディーガード代くらいだな」
と豪快に笑いながら私の肩を叩いた
「痛いです、痛い。でもちゃんと返しますから・・」
「いいんだって!気にすんなよ」
そしてレオリオに頭をくしゃくしゃにされた。