【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第29章 29話
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「・・・・」
カーテンがふわりと揺れ、心地よい風が頬を撫でる
目を覚ました私が見たのは品の良い調度品と天井だった。
ああ、また私倒れたんだ
「おはようございます、身体の様子はいかがですか?」
「・・・あ、サトツさん」
「はい、私は第一次試験官のサトツです、こうして貴女とお話するのは初めてですね。宜しければお名前をお伺いしても?」
「確かに、ちゃんとお話するのは初めてですね・・。名前っていいます・・、っつ・・!?」
「あぁ、痛むのであれば無理に起き上がらなくて結構ですよ、脇腹に数針縫う怪我をしてしまっていますので。」
怪我・・・
その時、私はようやくキルアの事を思い出した
「サトツさん・・!キルアは!?ボドロさんはっ!?」
「落ち着いてください、2人とも無事です」
「本当に・・!? ・・・ぁあ・・、よかったぁ・・・。」
2人の無事を確認できた事で・・安堵のあまり私はまたベソをかき始めてしまった
怖かったり、痛かったり、嬉しかったり、安心する度に泣いている私の水分が、もし溜めておけるなら・・きっと大変な量になるだろう。
ぐずぐす泣いている私にサトツさんはティッシュを取ってくれた。