【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第27章 27話
ゴンの腕が折られる鈍い音と共に
私の悲鳴が会場内に響いた
「クラピカ、止めるなよ
あの野郎がこれ以上何かしやがったら、ゴンにゃ悪いが抑え切れねェ」
「止める?私がか?大丈夫だ、おそらくそれはない」
怒りを隠しきれないレオリオとクラピカ
解っていた・・解っていたけどこんなに辛いと思わなかった・・。
ゴンが痛めつけられる度に・・肉の殴られる音や苦痛の声が聞こえる度に・・、こんなにも身体が震える
「あ・・、あぁ・・・・っ」 だいじょうぶ・・ゴンは大丈夫・・
わかってる・・これからだよね。
ドゴン
ベチャ!!
「・・・・!!って~~、くそ!!痛みと長いおしゃべりで頭は少し回復してきたぞ」
ゴン!!
余裕の表情で逆立ちをしながら語りに入ったハンゾーをゴンは隙をついて蹴り倒したのだ
「よっしゃァアアゴン!!行け!!けりまくれ!!殺せ!!殺すのだ!!」
「それじゃ負けだよ、レオリオ・・」
その後ハンゾーの「足を切る」という発言に、とんでもない返答をしたゴン
会場の雰囲気はみるみるうちに変わっていった・・。
「もしオレがここであきらめたら、一生会えない気がする
だから退かない」
ゴンの揺るがないその目に押されたハンゾーはやがてまいったを口にする
それでは納得がいかないと、あくまで勝負にこだわるゴンをハンゾーが殴り飛ばしてこの試合は終了した。