【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第26章 26話
ドコ
「ひっ」
パシン
「ぅうっ・・」
ドボッ
「やぁっ・・!」
鈍い打撃音が鳴る度、私は小さく悲鳴をあげながら強く目をつぶって身体を強ばらせていた・・
案の定徹底してダメージを与えられ続けているゴン・・一方的だ・・。
辛いのは彼なのに、私は怖くてすすり泣いていた・・。
本当に情けない。
そしてとうとう隣のレオリオがヤジを飛ばし始めた・・
それをクラピカが宥めている・・
だけど私はひたすら身を縮こめてばかりでまともに試合を見る事ができない。
クラピカに別室で休む様に声をかけられたが・・
それだけは絶対にできなかった。
ゴンが頑張ってるのに私がこの場から逃げ出すなんて、あんまりだ。
それにキルアの事もある・・・・・
・・・・・それから3時間・・
心の中で「おねがいもうやめて」と何度祈っただろうか・・
ゴンはもう血反吐もでない程に打ちのめされていた。
「ひっく・・ぅう・・、ずずっ・・」
ひたすら泣いてばかりで目と鼻が痛い・・
私は試合を直視できずに度々目を逸らしていたのだけれど・・
とうとうハンゾーがゴンを組敷き、リタイアを強要し始めたのだ
私は調度、それを目の当たりにしてしまった。
「あ・・、あ・・だめ!!」
ボキッ
「!!・・・・・・・・・っ」
「いやあああああああ!!!!」
130411