【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第3章 3話
「ちゃんとごめんなさいができて偉いね、合格にしてあげよう。」
「…あ…りがとうございます。」
半信半疑ながらも一応お礼を言う…、安心させてスッパリ殺されかねないし…。
「ところで…」
「…?」
「キミはさっき地面から出てきた子だよねぇ。アレはどうやってやったの?」
「? …は、はぁ…なんの事でしょうか…すみません」
「…フフフ、天使は空から降ってくるものだと思ってたけど…。地面からも生えてくるんだねぇ」
「地面から…?私のことですか?」
「そうだよ。…キミ、自分がどうやってここに来たか分からないの?」
「……はい」
というかもう下してほしい…
なんともキザな台詞をいわれつつも、私は地面からここに出てきたという事が分かった。
どういう事…?だからあんなに注目されて睨まれてたの?
「そうなんだ、じゃあ試験を受けに来たわけじゃないんだね」
「…はい、そうなんです。あの…下着が見えてるので下してもらえますか…?」
「そう、それなら地上へ帰った方がいい…と言いたいところだけど…」
「え…おろしてください」
「ボク…キミのこと気に入っちゃったなぁ…」
話を聞いてくれないヒソカは、口元をにやりと釣り上げ怪しげな眼で私を見る。
私はあまりの恐怖に息が止まり
近くの人だかりから聞こえてきた「水色だ」というパンツに対する声も遠くに感じたのだった。
ああ、神よ…
私に慈悲とスパッツを与えたまえ。
20121201(update:20240726)