【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第25章 25話
「その前に・・、あの・・、2人に聞きたい事があるんだけど・・。」
「いいよ、なに?」
「・・・」
おどおどとした様子が気に入らないのか、キルアは何も言わずに眉間にシワを寄せている。
きっと何か勘ぐってるんだ・・・頭のいい子だから
「2人は、この先の未来やこれから起こる事が知れる立場に居るとしたら、知りたいと思うかな?」
・・・・・・・。
すっと2人の空気が変わった
なんというかゴンに至っては、さっきまでニコニコしてた口元から笑みが消え
真面目な瞳で私を見据えてきた。
キルアは予想外の言葉に驚いているようで少し目を見開いている。
「オレは、しりたくないかも・・。もしそう言うのが見えちゃったりしたら、楽しめない事ってたくさんあると思うし」
「そっか・・」
「どういうことだよ、ちゃんと説明しろ。」
ゴンが生真面目に私の問いに答えると、キルアは睨みを効かせてそう言った。
「私はあなた達の事を良く見えるところからずっと見てきた、って言ったら感覚的には解りやすいかもしれない、そして今よりずっと先の君たちの事も見てきた。」
「は・・?何を言い出すかと思えば・・。お前あたまおかしーんじゃねーの」
「キルア」
「・・・。」
出来るだけ簡潔にこの境遇を説明したが、キルアは比較的当たり前の反応を返してきた。
私もその反応が正しいと思うし、さしてそこまで気にもしなかったのだが、ゴンはそのキルアの態度を咎めるように名前を呼んだ。
キルアもバツが悪そうに、テーブルについてた肘を下げる。
「最後まで話して」という事だ
ああ、やっぱり緊張するな・・
そうしてこれまでの事や、軽く2人しか知りえない話もした。
私の前に居た世界の事も少し・・。