第24章 24話

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「ヒソカさん」


「ざんねんだったねぇ・・・」


？？


他の合格者達と共に飛行船に乗り込んだ私は、前回と同様すぐさまシャワーを借りて服を洗濯させてもらい、腹ごしらえをしに食堂へ来ていた
そこでたまたまヒソカさんを見かけたので声をかけてみたら、そう言われたのだ。

「なにがです？」

「・・君が助けようとした人たちの事だよ・・、槍使いの男は死んだよ。死に際に君の事を言っていた・・」

「・・・。　その人だけですか？」

「サングラスの男にも忠告してあげたのかい？」

「はい」


「そうか、彼は何も言ってなかったよ、というより言う間もなかったか・・、残念だけど彼はボクのターゲットだったからね。悪く思わないでね」

「・・・アゴンさんは・・」

「・・？しらないなぁ・・」

「・・・ヒソカさんがプレートをゴンに獲られた時の」

「ああ、彼ね。知らない、その後はゴンしか見てなかったから」



そっか・・・無事ならいいんだけど。


「それより久しぶりに会ったんだからさ、お茶でも付き合いなよ」



・・・・・・・。


あからさまに気分が沈んでるのに、陽気にお茶に誘うなんてこの男は・・・


勿論私は結構ですと断ると、今度はゴンを探しに出かけた。
試験が終わったら事情を話すって約束したから







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「ゴン」



私が曲がり角に差し掛かると目の前の通路をクラピカが通りかかった。

ゴンに呼び掛けているからここを曲がった先にいるんだ・・



「いよいよ最終試験だな」

「うん」


私は2人の邪魔をしまいと少し出て行くのを待つことにした。
決して盗み聞きではない、だって話の内容は知ってるもの


そうして私はゴンの心中を改めて知ることになってしまった・・。


「はは・・・その後なんか無性に情けなくて淋しくなってさ。
その時名前さんからもらった食料を口にしながらしのいだんだけど・・
そしたら皆の事思い出しちゃって・・助けてもらってばっかりで、あまりにも自分の力が不足してるような気がして
だから誰かのそばにいて、誰かの役に立ちたくなった・・・のかな。それで3人を探しまわってたんだ」