【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第23章 23話
「それじゃあ、オレはどうすりゃいいんだ?」
「それはもう考えてあります、えっとクラピカさんとレオリオさんはここで待機していてください。
今回は・・ゴンくん、君の助けがいるの、力をかしてくれる・・?」
そうゴンを見やると、彼は一瞬驚いた様に目を合わせたが
直ぐに笑顔で「もちろん!」と返してくれた。
これで一安心だ
「それじゃあこのツルをクラピカさんに持ってもらって・・、反対側を私の腰に巻き付けます。
そして少しずつツルを伸ばして前に進みながら洞窟の中に入って行きます。
何かあったらこのツル引っ張るんで、そうしたらゴンくんが洞窟に入ってください
レオリオさんとクラピカさんは入り口で待機です。大丈夫ですか?」
雑な作戦だけれどこれしか私には思い浮かばなかったのだ・・
3人ともこの頼りない考えで果たして納得してくれるのだろうか。
「手順は解った、しかし具体的にどうプレートを奪取してくるつもりだ。
君の口ぶりではこの先に待ち構える危険は死を伴うものなのだろう?」
「あ、そうですね。じゃあここでネタばらしというかお話ししてもいいですか?」
そうだったそうだった、話した方がいいに決まってるよね
自分だけで考えるより、クラピカや他の2人に話しておいた方が万が一の時に役に立つだろうし・・
「え?どういう事?どうして名前さんが洞窟の中の事を・・オレ解んないよ」
ああ!そうだったそうだった、ゴンにはまだ私の事話してないんだった
ちょと落ち着かなきゃ私・・!全然周りが見えてないよ・・
「そうだよね、ごめんねゴンくん。でもこの話しは長くなっちゃうから
この試験が終わって落ち着いたらお話しするね。」
「・・わかった、それでいいよ続けて!」
そして私はようやく洞窟の中の状況を3人に説明した。
が、話し終えた後の3人のリアクションは私が予期せぬものであった。
「この作戦は取り止めだ、認める訳にはいかない。」
「そうだよ!オレが先に中に入る!名前さんには行かせられないよ」
「お前らまた勝手な事言いやがって!オレのターゲットなんだからオレが行くんだよ!!」
・・・・困った・・・。
また誰が行くかでもめ始めてしまった・・
3人ともあーじゃないこーじゃないと討論していて私の話しかける隙間も無い。