【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第22章 22話
そして私たち3人はゴンと合流し、レオリオのターゲットであるポンズを探すために動き出した。
お日様もすっかり登りきった頃・・
食事の時間をとる余裕もないため、私たちは休み無しで歩いていた。
この試験中、クラピカ・レオリオと一緒にいた時もそうだったのだが、私は常に誰かに挟まれて歩いている。
一番後ろを歩いてしまうと視界から消えるので何かあっても気付けないからとの事
クラピカにそうする様に言われたのだ、相変わらず紳士である。
その為、今は前方でポンズの匂いを探りながら歩くゴンのすぐ後ろを歩いていた。
随分後ろからクラピカとレオリオが追いかけている
子供と女だけなら敵も油断して襲ってくるかもしれない
プレート奪取のチャンス作りという事で
私たちだけ先を歩いているのだ、あれ?紳士・・・・?
「そういえば、名前さん・・」
「はい、なに?」
「名前さんのくれた食料、本当に役に立ったんだ・・ありがとう」
「・・ううん、ゴンくんの役に立てたなら良かった。」
「・・・そう、今度はオレが役に立つから・・・。」
そう顔を背けて言うゴンの背中は、どこか強い決心と焦燥感が伺えた。
やっぱり悔しい思いをしたんだね・・・。
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「ここか」
そうして日も暮れかかった頃、私達はようやくとある洞窟に行き着いた。
「どうする?」
「・・・・・」
「もちろんオレが行く、3人は待っててくれ」
レオリオは洞窟を見据えながら先ほどまでの情けない声とは違い
自分に気合いを入れる様にそう言った。
「あの、レオリオさん」
「名前ちゃんも、今回は手出し無用だぜ。」
レオリオの一歩前に出、私は止めに入るが
やはり簡単にはこの場を任せてもらえなさそうだ・・。
「・・そうしたいのは山々なんですが、このままだと他の2人も危険な目に会う事になります。」
「なんでだ、オレは1人で行くって言ってるんだぜ?3人はここに残ってろ
オレが戻らなければスタート地点へ戻れ!これはオレの試験だ、これ以上お前らに助けてもらう訳にはいかねえ」
「そう仰ると思いましたけど・・わたし、レオリオさんに死んでほしくないんです。」
「な!死?!」