【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第21章 21話
そして日付も変わり3日目の夜中、私たちは宛もなく森の中を彷徨っていた。
もうどのくらい歩いた頃だろうか
草陰の向こうから誰かが近づいてくる・・・・あれは
「 や 」
でたな ヒソカ・・・
「どうしてるかと思ったら・・、彼らと一緒に居たのか。」
「・・・・」
私は頬に汗を浮かばせてヒソカを見た。黙したまま、3人から離れる・・
「ふーん、そう。君が止めに入らないって事は、この2人とは楽しめないって事だね」
「どういう事だ!」
残念そうにトランプをちらつかせるヒソカにクラピカが叫ぶ
「実は2点分のプレートが欲しいんだ、君達のプレートをくれないか?」
「なんだと?、ふざけるんじゃねーぜ誰が・・」
「レオリオ!」
無償でプレートをよこせと言うヒソカの発言に、気の短いレオリオが食って掛かろうとするのをクラピカが制止する
「今 2点分と言ったな、つまり 我々はお前のターゲットではないということだな?」
「質問しているのはボクだ、プレートをくれるのか?くれないのか?」
「条件次第だ」
わわわわなんだかんだ言って、こんな緊張した場面は初めてかもしれない・・!!
ここでヘタ撃てばレオリオとクラピカが・・・
ちらと横に並んだ2人に目をやると、二人とも厳戒態勢でヒソカから目を離さない
隙を伺わせまいと、目の前の敵に集中しているようだ。
そして話しは進み、クラピカが交渉の説明をし終え構えると
ヒソカは不気味に笑い出した。
「くくくくくくくくく・・・・、ちなみにキミの番号は?」
「404番」
「・・それも違うね、ボクのターゲットじゃない。
いいだろう、交渉成立。うちの子がお世話になったみたいだしねぇ・・
当りかもしれないし残りの一枚だけでいい」
「ハァ・・」
良かった・・うまくいきそう・・
しかし、この後のヒソカの事を考えると
私はアゴンの事が心配で堪らなかった・・。
「ここに置く」
こうして私達3人は無事にヒソカから逃れる事に成功した