• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第19章 19話




そんなこと・・

そんなこといわないで・・・

そんな言葉を、あなた達からもらえるなんて・・わたしは、それだけで救われてしまう・・。

「〜っ、うう〜・・・っひ、ぅぅ・・・」

涙が溢れて止まらなかった

大好きな人達からの、慈しみの心がじわじわと伝わってきて
たまらない気分だ・・・

怖いし、辛いし、痛いし、帰りたい

だけどそんな風にあなた達に思ってもらえるのなら
私はまだここに居て、あなた達の傍でやれる事を尽くしたいと強く願う

「わたしっ・・、そ、そんな風に言ってもらえると思わなくてっ・・。嬉しくて・・、ごめんなさい」

「なに言ってんだ当たり前だろ・・、あーもういいから泣くな泣くな、どうしたらいいか解らねえよ」

そう言ってレオリオさんは私の頭を乱暴に撫でた
不器用な彼の優しさや大きな手と匂い・・  ああ大好きだ

「女性の髪を乱すものではないぞレオリオ。 さ、とにかく泣きやんでくれ」

そしてクラピカさんは、泣いている私にまたハンカチを貸してくれた
先ほどとは違う柔らかい声色と慰めるように見つめる澄んだ瞳・・  これも私は大好き

クラピカは涙を拭きとってくれたが、流石に恥ずかしかったので自分で拭った。

「ありがとうございます、・・もう大丈夫です。」

「腕の切り傷はまた明日包帯変えるからな、手当てもこれで終了だ」

巻くっていたワイシャツの袖をするすると戻した。

今回の事でレオリオとクラピカはもう私に危険な事をさせてはくれないだろう。

けれどそれでは困る
私は今の事で更に強く思うようになってしまったから

あなた達の幸福な未来を

「あの、少しお話があるんです」

130314
/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp