【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第19章 19話
・・・役に立てると思って
足を引っ張りたくなくって
二人なら大丈夫だって知ってたのに・・
私どうしてこんなこと・・
「ごめんなさい・・っ」
情けない事に
気付けばわたしは泣いてしまっていた。
「・・っ、すまない、言い過ぎた。」
「てめー!クラピカ!ただでさえ怖い思いした後に追いつめる事言うもんじゃねーぜ」
ああ、二人を困らせている・・・。
私が泣いたせいだ・・
ちがうの、これは悔しくて・・
クラピカさんに迷惑をかけた事が悔しくて・・だから・・・。
「役に・・・立ちたくて・・・。わた・・わたし・・この二日間、クラピカさんに頼りっぱなしで
勝手について行くって言ったのは私なのに・・でもクラピカさんを怒らせて・・・わたし・・」
うじうじして気持ち悪い
どうしてはっきり言えないんだろう
貴方に嫌われるのが怖いって、嫌われたくなかったからだって
助けたいとか、手伝いたいとか、役に立ちたいとか
そんなキレイで善意的な願望じゃないんだ・・
ただいいように思われたい、嫌われたくない、傷つきたくない。
私は自分の気持ちすらちゃんと理解していないのかもしれない
本当は・・何がしたいの?
「・・違うのだよ、名前。君は解っていない
私は怒ってなどいないよ・・、怖がらせたのならすまない。ただ心配しただけなのだ」
「・・・。」
「・・まぁクラピカの言ってる事も一理あるぜ?この二の腕の傷・・今ケガした物じゃないだろ。
これは跡が残るな・・。この傷もなにか理由があってできたんだろ・・、それに髪も・・。」
「君は本来ならこんな場所には居りえない人物なのだよ、それだけでも危険だと言うのに
わざわざ自分から傷つき兼ねない行動をして欲しくないのだ・・。解ってくれないか・・。」