【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第18章 18話
——2日目—————————
はあぁぁぁ・・・ 正解だったのは一方的に私だけだったみたい・・。
結局、食料も、火起こしも、寝床探しも
歩くペースまでもクラピカさんに気を使わせ頼っている始末だ・・・
これじゃお荷物足でまとい邪魔虫の三連コンボだよお・・。
でも今日で二日目!今こそお役に立てるチャンス!
とりあえずお昼頃レオリオと合流するから・・それから・・
うー・・ん・・?
・・・もしかして、まだ役立つチャンス・・無いのかも・・
私が口出すほどの事もないし、トンパに騙されたレオリオも無事に助かるし・・
・・・・・・クラピカ・・ごめんなさい
「本当か!?ありがたい」
「情報が先だ」
しょげりながら森の中を歩いている時だった、前方から微かにレオリオの声が聞こえた。
「!!」
クラピカもその声に気付いたらしく、私に目配せをして足音を殺しながら声の方へと駆け寄る
「レオリオ・・!」
「トンパさん・・・それに、そこのカゲにもう一人居ますよ」
草むらの陰から猿使いのソミーが攻撃のチャンスをうかがっている・・
それを見たクラピカは私にここに居るように指示しトンパの方に近づいていった。
・・・・お猿くらいなら・・
私はきっと、何か役に立ちたいと躍起になっていたのだろう
ソミーの後方をそろりと通り、反対側の猿へと近づいていったのだ
「早くくれ もれそうだ!!」
カチ
そう急かすトンパにレオリオはしゃがむと静かにトランクの留め金を外した・・
いまだ!!!
ザゴッ!!
「しまっ・・」
バッチリのタイミングでソミーはレオリオめがけて棒切れを振り下ろした
それを避けようとしたレオリオは無理な体勢のまま横にそれ、鞄の中身は予想通り八方へ飛び散ったのだった。
すかさず、スタンバイしていたお猿が前方へと飛ぼうとした瞬間。
「キキッ!?」
私はあまりにも簡単にお猿を捕まえる事に成功した
目の前の命令に集中し過ぎていたからだろうか
そして・・・
「ごめんねお猿くん」
私は反対方向へ お猿を投げた。
130312