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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第144章 144話




「2人とも一緒に来たの?仲直りしたんだね!」

「そもそも仲違いなどしていないよゴン、…しかし、心配をかけてすまなかった。」

「いいんだ、こうして名前ともクラピカとも無事に会えたんだし!」

「そうだな…、お互い無事で良かった。」

私とゴンを優しげな瞳で見つめるクラピカは、久々の再会に嬉しそうにしてはいるものの、どこか哀愁を感じさせる微笑みを浮かべている。

ゴンは立ち上がると、息を整える様に少し長めの呼吸を挟んだ。


「...クモの件は一旦収束したんでしょ?
これでやっと、一番したかったことに集中できるね!
早く見つけてあげなきゃ!仲間達の眼」

ゴンはなんとか旅団からクラピカを引き離したいのだろう、前向きな言葉をかけて彼なりに励まそうとしている。

そう言うゴンの心中を察しているのか、クラピカは静かに頷きを返していた。



「今回はあんまり力にはなれなかったけど…、もしオレ達に手づだぶ…」
会話を続けていると、突然…後ろから現れたキルアにアイスをカップごと顔面に押し付けられたゴン


もちろん忍び寄るキルアに気付いてはいたけれど
私はこのシーンでの3人のやり取りが好きだったので、ただ黙って見守ることにしたのだ。


2人とも子供らしくて可愛いな…って


え?!


「な~に他人事みたいな顔してんだよ、お前も食らえ!」

まさか2つ目のカップがあるだなんて思いもしなかった。
近寄ってくるキルアに反応しきれずに反射的に目を瞑ると、ヒヤッとした感覚が地肌を襲う

「やっ!?なっ…つめたっ!!」


突然巻き込まれるようにしてアイスクリームを頭から被った私は、ゴンとキルアの取っ組み合いに巻き込まれてしまったみたいだ。

なんで私まで!?
も~制服まで汚れちゃった…、冷たくてベタベタして最悪だ…



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