【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第144章 144話
「っふ、ははは…!」
そんな私たちを見て、クラピカが堰を切ったように笑い始めた。
キラキラと日差しに照らされる金髪が輝き、笑う息遣いに合わせて揺れている。
そう、私はずっとこの笑顔が見たかった…
夜明けの陽射しの様な、柔らかくて優しい笑顔
「ふふふっ!」
つられて、私も顔がほころぶ
達成感と喜びで胸がいっぱいだ。
彼の笑顔を見て、頑張ってきて良かったって心からそう思えた。
取っ組み合いをしていたゴンとキルアは、私が突然笑い始めたことに気が付き、その手を止めている。
「は~あ!ったく、人の気も知らないで…随分幸せそうに笑うじゃん」
悪戯っぽい笑みを浮かべたキルアは、腕を私の首にかけて肩を組むと、そう言って頭に乗りっぱなしになっていたアイスのカップを取ってくれた。
「あはははっ」
ゴンも私達を見て楽しそうに笑い、今度は彼から体当たりのハグをされる
ヨークシンの青空の下に広がった笑い声
私達は日の光を浴びながら、長い夜から抜け出す様にヨークシン編の幕を下ろした。
この先も、きっと過酷な運命は続いていく
それでも
ゴンとキルアが傍にいて
クラピカが笑ってくれる未来があるなら…
私はなんだってできてしまうような、そんな気がした。
20240415
挿絵としてイラストを描いたのですが、このサイトでは画像を入れられなかったので、是非pixivかTwitterから見てください!
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