【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第143章 143話
幻影旅団の打ち上げで散々パシリに使われた私は、夜も更け切ったころにようやく解放されて床に就いた。
ゴンとキルアには、昨晩メールで連絡を入れている。
私の無事を伝えてクラピカのことを訊くと、翌日デイロード公園で落ち合おうという話になり…
ピピピ ピピピ ピピピ
その朝、私は唸りながら目覚ましの音を止めた。
昨晩の疲れか、もしくはソファーで眠ったせいか...。
とんでもなく身体が重たいけれど、もう起きなくては…
毛布を被りシーツに顔を擦りつけ、あまりの眠たさに少しだけ駄々をこねた。
もぞもぞと布団に包まって、まだ寝ていたい気持ちと格闘していると、一昨日の夜のことを思い出す…。
私に背を向け、去っていくクラピカの背中…
あれから、彼とは言葉も交わせずにいる
みんなと会えるのは嬉しいけれど、一体どんな顔をしてクラピカに会えばいいのか分からない…
緋色の眼をした彼が脳裏を過ると、胸が締め付けられる想いがした。