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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第142章 142話




「3つ…、3つお願いしたいことがあります。」

除念師を紹介し、ウボォーさんとの連絡役になる
その代わりにクロロに提示するその条件…


1つ目は、ネオンから奪った能力を返すこと

これは、ネオンの予知能力によってクロロに今後の情報を掴ませない為でもあるけれど
何よりネオン自身の未来を変えるために必要だ。
彼女の死の原因は分からなくても、父親に能力を使えば死の運命も避けることができるだろう。


2つ目は、梟を解放すること

パクノダの能力で記憶を消せば、解放したって問題ないはず。
このまま殺されるよりはずっといい…


そして3つ目は…


「奪った競売品の中から、1つ私に譲ってもらえませんか?」

「目当ての品があるのか?」

「はい…。」


私が言いづらそうにしていると、シャルナークが「これでしょ」と箱を手渡してくれた。
箱に貼られた紙にはハンター文字で『緋の眼』と書かれており、液体の入っているような重みがある

「っわ…!いいんですか?!」

「それはウボォーを助けた分の報酬だ。遠慮なく受け取っていい。
他の件に関しても、除念師の紹介とウボォーへの連絡係として仕事を受けるなら承諾しよう。」

さっき会場で私が欲しがったのをシャルナークが報告していたのだろう。
あっさり条件まで飲んでもらえてしまったし、こんな…うまい話が…


「これ…コピーじゃないですよね?」

「ホンモノだよ…。」


静かな声でそう話しかけてきたのは、いつのまにか足元に来ていたコルトピだ

「偽物は24時間で消えるから、それまで待ってもいいし
ボクがそれを触ってコピーの在りかを言うから、キミの能力で同じ物がある場所に転送して本当かどうか確認すれば…?」

上目遣いの大きな瞳は、少し不服そうだ
私は素直に「疑ってごめんなさい」と頭を下げた。

緋の眼が偽物だったなら、この取引自体途中で破綻することになる
よく考えれば分かることだった…。


となると、私の手にあるこの箱の中には本物の…

ずっしりとした重みのある緋の眼を手に入れてしまい、妙な緊張が走る。


「あの、あの!私これ、持っているのが怖いので、一旦置きに帰ってもいいですか?」

「ああ、丁度良いな…それならついでに頼みたいことがある」



「頼みたいこと…?」



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