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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第141章 141話



「正味よぉ、オレはそいつが何モンだろうと構わねえが…
その説が真ならこいつの言ってることは全部本当で、ウボォーは生きてるってことなんだよな?
そうなりゃ今後の問題は、ウボォーにかけられた鎖野郎の念能力をどうするかだろ」

「その点は心配ない、かけられた念を解く方法は存在する。他人の念を祓う除念師と言う類いの能力者だ。」

「でも、ウボォーにかかっている念は聞く限り相当強力だろうし、本当に実力のある能力者を見つけるのは至難の業だと思うよ。」


ノブナガは余程ウボォーの無事を確認したいのだろう…
私も何か方法はないか考えてはいるけれど、どの行動が”接触”とみなされてジャッジメントチェーンが発動するかわからない…。

クロロもシャルナークも除念師の存在は知っているみたいで、ウボォーにかけられた念を外す流れになっているけれど、誰も私から情報を聞き出そうとはしないんだな…。


「あの、除念師については私が紹介できると思います。」

「…。それは、お前が知っている物語の中で得た情報か?」

「え…あ、はいそうです。」




「話の中で除念されていたのは誰だ?」

「…!」




いや、普通そこまで勘付く…?!

気を抜いて猫背気味に座り込んでいた背筋を思わず起こした。

クロロは気付いてるんだ…
クラピカに念をかけられるのは、本来自分だったのではないかということに


「クロロさんです…。」

「ッフ…鎖野郎はかなりの切れ者だな、是非会ってみたい所だが…そっちの紹介はしてくれないのか?」

「あっ会う?!…ああ会ってどうするんですか?!」

「そうだな…こんな能力を使う奴がどんな人間なのか興味がある。
テーブルを挟んで、コーヒーでも飲みながら会話を…と言っても、相手からしたらそうはいかないだろうな
仇はウボォーが自分で取りたがるだろうし、残念だが一旦諦めるか…。だからそんなに焦った顔をしなくてもいい。」


もしかしたら、からかわれているのかもしれない…
飄々と、機嫌さえも良さそうにそんな事を言ってみせるクロロは
わざと彼が言わなさそうな、想像もできないような発言をして動揺を誘っている気がする…

私がどこまで、何を知っているのか
それを言動から探ろうとしているように感じた。

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