【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第141章 141話
ウボォーさんが生きていたのにも関わらず、ネオンの占いが原作通りに彼の死を暗示していた理由
その理由が、私がこの世界の人間ではないことの裏付けになる…?
頭の回転についても人並みかそれ以下の私にとっては、とてもじゃないけれどクロロの言わんとしている事は理解できなかった。
ただ、団員の中にも分かっていなさそうな人はチラホラといる様で…
私だけではなく、全員がクロロの説明を黙って待っている
「100%当たる予知能力と言ったが、その中身は詩の形を借りた4~5つの4行詩だ
それが占った月の週ごとに起こることを予言している、ウボォーの死を暗示していたのは最初の一節…
つまりは今週中に起こる事として書かれていた。
このことから、名前が介入しなかった未来ではウボォーは確実に死んでいたと言える。
そして、この介入が予言に反映されていなかったのは、占いがその時点からの予言ではなく、月単位の形式になっているからだろう
占う前から運命を改変できる存在…異世界の人間という特異点は、この能力では観測できないイレギュラーだ
そんな存在の行動は初めから想定されていないため、その月中の占い結果には影響されない
つまり、お前がこの世界の人間ではないからこそ、占いの結果に影響しないのではないかとオレは考えた。」
「え…っと…、えっと、…え?」
長く小難しい説明を懸命に聞いてはみたけれど、なんとなくでしか理解できない…。
私がアホ面をぶら下げて狼狽していると、後ろからシャルナークのため息が聞こえてきた。
デジャヴだ…
「予言は月毎に占われるから、その月が始まってからの改変は反映されないって事だろ?
そして予言される前から運命を変えられる存在は、この世界には居ないってこと」
「ああ~…、なるほど…?なんか分かったような気がします。」
「ホントか?」
眉を下げてハハハと笑うシャルナーク
私も調子を合わせて愛想笑いを返した。
その時…なんとなくだけど視線を感じて、横目でクロロの方を見ると
私とシャルナークを眺める彼の口元が、少し微笑んでいるように見えた。
私の視線が向くと、すぐにいつもの真顔に戻ってしまったから分からないけれど…
でも…なんとなく、安心したような
ホッとした表情をしていたような…