【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第140章 140話
「突立てないで、お前も手伝うよ」
壁に寄りかかってその様子を見ていたら、突然目の前にフェイタンが現れた。
彼はそう言うと、私の顔の前に木箱を持ち上げて…
「っわ!!危なっ…!」
なんと突然、その手を放したのだ。
咄嗟に屈んでなんとか箱をキャッチしたけれど、これを落としたら一体何億の損害になるんだろう…
どうしてこんな事を…?!と抗議の意を込めてフェイタンを見上げると
彼は私を見下ろして、その口元が隠れていても分かる程の笑顔を見せた。
「フハハ、いい眺めね」
箱を受け止める為、私は床に膝をついた体制のままフェイタンを見上げているのだけれど…
どうやら彼は、私を跪かせて喜んでいるみたいだ
遊ばれていると理解する頃には、もう一つ品物を持ってきたフェイタンにまたもや上から箱を落とされる
「わ!わっ!!あっ!」
なんとか手に持った箱の上に乗せて落下を防いだが…
彼は私の慌てふためく様子がよほど気に入ったのか、再び箱を取ってこようとしていた。
流石に三箱目は支えきれない…!
焦った私は、手に持った箱を車の荷台へと転送
「ッチ…まあいいね。そんな便利な能力があるなら、ととと終わらせるよ。」
戻って来たフェイタンはその様子を見て面白くなさそうな顔をすると、私に箱を投げてよこした。
「コラ!投げない!」
叱るシャルナークを無視するフェイタン
この人、意外と子供っぽいんだな…、と思いつつ
ウボォーの事もあってなのか、以前よりかは嫌厭されなくなったなと少し嬉しく思えた。
その後はフィンクスに「お前の能力でアジトにワープできないのか」などと文句を言われながらも、積み込み作業を手伝わされ...
私はそのままアジトへと連れて行かれた。